EntryBackup Blog / サーバーバックアップ
バックアップ容量は何GB必要?
小規模サイト・ECサイト別の目安
この記事の結論:小規模な会社サイトなら〜100GB、WordPressサイトは100GB前後、ECサイトや画像が多いサイトは〜300GB、複数サイト・業務サーバーは1TB以上を目安にするのが安全です。ただし容量だけで選ぶのは危険で、世代数・保管場所・復元体制の方が重要です。
なぜバックアップ容量の設計が重要なのか
バックアップを導入しようとして最初にぶつかる疑問が「何GBあれば足りるのか」です。容量が少なすぎると世代数を減らさざるを得ず、ランサムウェア対策として不十分になります。逆に過大に見積もると無駄なコストが発生します。
また、世代管理をしていると「世代数 × 元データ容量」のストレージが必要になるのでは?と思う方も多いですが、増分バックアップ方式を採用すると、実際に必要な容量は大幅に少なくて済みます。この記事では、サイトの種類別に必要容量の考え方を整理します。
サイト種別・規模別の容量目安
| サイト・環境の種類 | データ量の目安 | 推奨バックアップ容量 |
|---|---|---|
| 小規模な静的サイト(HTML/CSS中心) | 数百MB〜数GB | 〜50GB |
| 小規模な会社紹介サイト(WordPress) | 5〜20GB程度 | 〜100GB |
| ブログ・コンテンツ型サイト(画像多め) | 20〜50GB程度 | 100〜200GB |
| ECサイト・商品画像多数 | 50〜150GB程度 | 〜300GB |
| 複数サイト運営・業務データ含む | 100GB〜500GB | 500GB〜1TB |
| 大規模サーバー・基幹システム連携 | 500GB〜 | 1TB〜(個別設計) |
これらはあくまで目安です。実際には、画像・動画ファイルの量、データベースのサイズ、メールデータの有無によって大きく変わります。
50GBは本当に小さいのか?
50GBというと「十分ありそう」と感じる方も多いですが、実際には以下の要素が積み重なって思いのほか消費します。
- WordPress本体・テーマ・プラグイン(数百MB〜数GB)
- アップロード画像・PDFなどのメディアファイル(ブログ運営で数年経過すると10GB超も)
- MySQLデータベース(記事・注文・会員情報など)
- メールデータ(サーバーで受信している場合)
- ログファイル(Webサーバー・アプリのログ)
- システムファイル・設定ファイル
WordPressサイトを5年以上運営し、定期的に画像をアップロードしている場合、本番データだけで20〜50GBに達するケースは珍しくありません。50GBのバックアップ容量では、多世代管理が難しくなります。
世代数を増やすと容量は何倍になるのか
フルバックアップ(毎回すべてのファイルをコピー)で7世代管理すると、単純計算で本番データの7倍の容量が必要です。しかし、EntryBackupでは増分バックアップ方式を採用しているため、実際には大幅に少ない容量で済みます。
増分バックアップとは
初回のみフルバックアップ(全ファイルのコピー)を取得し、以降は変更があったファイル・差分データのみを記録する方式です。毎日変更されるファイルの割合はサイト全体の数%〜10%程度であることが多いため、世代数を増やしても容量の増加は限定的です。
| 管理方式 | 本番データ20GBの場合(30世代) | 特徴 |
|---|---|---|
| フルバックアップ | 20GB × 30世代 = 600GB | 単純・確実だが容量大 |
| 増分バックアップ | 20GB + 差分 × 29回 ≒ 40〜80GB程度 | 容量効率が高い |
さらに重複排除(デデュプリケーション)と圧縮処理を加えると、実際に必要な容量は元データの2〜3倍程度に収まることが多いです。
容量だけで選んではいけない理由
バックアップサービスや設定を「容量で選ぶ」のは危険です。容量が大きくても、以下の要素が欠けていると実際の災害・攻撃時に役立ちません。
① 世代数が少ない
容量が大きくても、世代数が少ない(例:直近3世代のみ)と、ランサムウェアの潜伏期間中に全バックアップが感染後の状態になってしまう可能性があります。容量 × 世代数の組み合わせで考えることが重要です。
② 保管場所が本番環境と同じ
同一サーバー内・同一ネットワーク内にバックアップを置いていると、ランサムウェアがバックアップまで暗号化します。容量がいくら大きくても、物理的・論理的に分離されていなければ意味がありません。
③ 復元手順が整備されていない
どこに何世代分のバックアップがあっても、「誰がどのように復元するか」が決まっていなければ、緊急時に使えません。特にIT担当者がいない中小企業では、復元作業を外部委託できる体制を持つことが重要です。
ECサイトのバックアップ容量設計のポイント
ECサイトは商品画像が多く、また注文・在庫・会員データを含むデータベースも大きくなりがちです。さらに、障害が発生した場合の損失が大きいため、より手厚いバックアップが必要です。
- 画像フォルダ:商品数 × 複数枚の画像が蓄積。数百点の商品で10GB以上になることもある
- データベース:注文履歴・会員情報・レビューなど。数万件規模では数GB〜数十GBに
- ログデータ:アクセスログ・決済ログ・エラーログが大量に蓄積
ECサイトでは最低でも〜300GBのバックアップ容量を確保し、30世代管理以上を維持することを推奨します。
必要容量の簡易計算方法
以下の手順で、自社サイトに必要なバックアップ容量をおおよそ把握できます。
- 本番サーバーの使用容量を確認する(FTPやコントロールパネルで確認可能)
- データベースのサイズを確認する(phpMyAdminなどで確認可能)
- (①+②)× 2〜3倍 が増分バックアップで必要なおおよその容量
- さらに月次・年次バックアップを長期保管する場合はその分を加算
計算が難しい場合や、正確な診断が必要な場合は、EntryBackupの無料診断をご活用ください。現在のサーバー構成をヒアリングした上で、最適な容量・世代数・プランをご提案します。
クラウド vs オンプレミスの容量コスト比較
バックアップの保管先として、クラウドとオンプレミス(NAS等)を比較する場合、単純な容量コストだけでなく、運用負荷・セキュリティ・冗長性も考慮する必要があります。
| 保管方式 | 初期コスト | 容量単価(目安) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| クラウドバックアップ(専用) | 低い | 月額数千円〜/100GB | スケーラブル・オフサイト保管が容易 |
| NAS(オンプレミス) | 高い(本体+HDD) | 電気代程度 | 初期費用後は安価だが管理が必要 |
| NAS+クラウド(3-2-1構成) | 中程度 | NAS+クラウド費用 | 最もセキュリティが高い |
中小企業でIT管理者がいない場合、クラウドバックアップへの運用代行が最もコストパフォーマンスが高い選択肢になることが多いです。
よくある質問(FAQ)
Q. 現在50GBのバックアップ容量がありますが増やすべきですか?
本番データが20GBを超えているか、世代管理が7世代以下であれば、増量を検討してください。特にECサイトや画像が多いサイトは100GB以上を確保することを推奨します。
Q. バックアップ容量は何ヶ月か経つと足りなくなりますか?
サイトの成長に伴い、画像や記事が増えていくとバックアップ容量も必要になります。年1回程度、本番データのサイズを確認し、バックアップ容量を見直すことをおすすめします。
Q. メールデータもバックアップに含める必要がありますか?
サーバーでメール受信している場合(IMAP)、メールデータも業務上重要なデータです。メールボックスが大きくなると数GBに達することもあるため、バックアップ対象に含めることを推奨します。
Q. EntryBackupでは容量オーバーの場合どうなりますか?
容量目安を超えるケースでも、サイト規模に応じて柔軟にご対応します。まず無料診断でご状況をお聞かせください。最適なプランをご提案します。
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