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WordPressサイトのバックアップで
失敗しやすいポイント

この記事の結論:WordPressはファイル(テーマ・プラグイン・画像)とデータベースの両方を同時にバックアップしないと、完全な復元はできません。プラグインによる部分バックアップで安心してしまうことが、最も多い失敗パターンです。

WordPressのデータ構造を理解する

WordPress(ワードプレス)は、世界で最も普及しているCMS(コンテンツ管理システム)です。しかし、そのデータ構造は「ファイル」と「データベース」の2層に分かれており、バックアップで失敗しやすい特徴があります。

ファイルとして保存されているもの

データベースに保存されているもの

テーマや画像ファイルをバックアップしていても、データベースが古いままであれば記事の内容は戻りません。逆にデータベースだけ復元しても、画像や設定ファイルがなければサイトは正常に動きません。必ずファイルとDBを同じ時点でセットで取得することが基本です。

よくある失敗パターン5選

失敗① ファイルのみバックアップしてDBを忘れる

FTPでファイルを手動コピーするだけでバックアップを済ませているケースです。この方法では、記事・設定・ユーザーデータが含まれるデータベースは一切バックアップされていません。サーバー障害や誤削除が起きた際に、サイトのデザインは戻っても中身が消えるという事態になります。

失敗② DBのみバックアップでファイルを忘れる

phpMyAdminやWP-CLIでDBダンプを取得している場合に起こりがちです。画像ファイルがないと、記事内の画像は全てリンク切れになります。特に数年分の画像が蓄積しているサイトでは、画像の再アップロードだけで膨大な作業が発生します。

失敗③ プラグインバックアップを「設定だけして放置」

UpdraftPlus等のバックアッププラグインを導入しているものの、設定後に実際に動いているか確認していないケースです。FTPの認証が切れてバックアップが失敗し続けていたり、容量不足で途中で止まっていたりすることがあります。バックアップは「設定した」だけでなく「正常に動いているか定期確認」が必要です。

失敗④ サーバー内の同じ場所に保管している

プラグインでバックアップしたファイルを、同じサーバーの別フォルダに保存しているだけの状態です。サーバー本体に障害が起きると、バックアップも同時に失われます。ランサムウェア感染時も同様で、バックアップごと暗号化されます。バックアップは必ずオフサイト(外部クラウドや別拠点)に保管してください。

失敗⑤ 復元テストをしたことがない

「バックアップは取っているはず」という状態のまま、実際に復元を試したことがないケースです。バックアップファイルが破損していたり、バージョンの不一致でインポートできなかったりする場合があります。緊急時に初めて復元を試みて失敗するというパターンが後を絶ちません。

バックアップが必要なファイル・フォルダ一覧

対象パス(例)重要度変更頻度
メディアファイル(画像等)/wp-content/uploads/★★★高い(投稿のたびに増加)
有効テーマ/wp-content/themes/テーマ名/★★★カスタム時に変更
プラグインファイル/wp-content/plugins/★★☆更新のたびに変更
設定ファイル/wp-config.php★★★ほぼ変更なし
リダイレクト設定/.htaccess★★★稀に変更
データベース(MySQL/MariaDB)★★★毎日変わる
WordPress本体/wp-admin/ /wp-includes/★☆☆更新時のみ

優先順位が高い項目(★★★)は必ず毎日バックアップしてください。WordPress本体は更新前後に取得すれば日次でなくても問題ありません。

プラグイン更新前のバックアップが特に重要な理由

WordPressサイトの表示崩れ・機能停止の原因で最も多いのが、プラグインの更新による互換性の問題です。特に以下のタイミングでは、必ずバックアップを取得してから作業してください。

問題が発生したとき、「更新前の状態に戻す」ためにバックアップが唯一の手段になります。プラグインの依存関係は複雑で、開発者でも予測できないエラーが起きることがあります。

マルチサイト(Multisite)のバックアップ注意点

WordPressのマルチサイト機能を使って複数のサイトを1つのWordPressで管理している場合、バックアップ・復元には追加の注意が必要です。

マルチサイト運営の場合は、専門知識のある事業者に復元対応を依頼することを強く推奨します。

WordPressのバックアップ方法の比較

方法難易度DB含むオフサイト保管自動化
手動FTPコピー✗(別途必要)✗(手動で移動)
バックアッププラグイン(UpdraftPlus等)△(設定次第)
サーバー標準バックアップ機能✗(同一サーバー)
専用バックアップサービス(EntryBackup等)なし(代行)○(オフサイト保管)○(世代管理付き)

手動FTPやプラグインによる自己管理は設定負荷と確認作業が必要です。IT担当者がいない中小企業では、専用バックアップサービスへの委託が最も確実です。

WordPressの復元手順(概要)

バックアップから復元する場合、大まかに以下の手順で進めます。

  1. バックアップファイル(ファイル一式+DBダンプ)を確認する
  2. 復元先のサーバーにWordPressをクリーンインストール、またはバックアップファイルを展開する
  3. データベースをインポートする(phpMyAdminまたはWP-CLI使用)
  4. wp-config.phpのDB接続情報を復元先に合わせて修正する
  5. 管理画面にアクセスしてサイトの動作を確認する
  6. パーマリンクを再設定する(設定→パーマリンク設定を保存)

この手順は経験のある担当者でも1〜3時間以上かかります。EntryBackupでは、復元作業自体も代行しておりますので、復元手順を覚えておく必要はありません。

よくある質問(FAQ)

Q. UpdraftPlusを使っていれば十分ですか?

UpdraftPlusは優れたバックアッププラグインですが、「設定通りに動いているか」「オフサイト保管先に正常に送信できているか」「世代数は十分か」を定期的に確認する必要があります。確認作業を含めた管理が難しい場合は、代行サービスを検討してください。

Q. WordPressをバックアップする頻度はどれくらいが適切ですか?

毎日更新するブログやECサイトは日次バックアップが基本です。更新頻度が低い会社紹介サイトでも、プラグイン更新のタイミングがあるため最低でも週次のバックアップを推奨します。

Q. バックアップからの復元にはどれくらい時間がかかりますか?

サイト規模にもよりますが、数GBのWordPressサイトであれば2〜4時間程度が目安です。ECサイト等の大規模サイトや、マルチサイト構成では半日以上かかることもあります。EntryBackupでは復元対応を代行しており、スタンダードプラン以上では復元優先対応を提供しています。

Q. 有料テーマはバックアップに含めないといけませんか?

有料テーマはカスタマイズ(子テーマ等)を加えている場合は必ずバックアップに含めてください。テーマ本体(親テーマ)は購入ライセンスがあれば再ダウンロードできますが、カスタマイズファイルは失うと復旧が難しくなります。

Q. WooCommerce(EC機能)を使っている場合、特別な対応は必要ですか?

WooCommerceは注文・顧客・在庫データをデータベースに持つため、DBバックアップが特に重要です。また、決済プラグインの設定も含めて整合性を保ったバックアップが必要です。ECサイトは業務に直結するため、スタンダードプラン以上(30世代管理・復元優先対応)を推奨します。

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